ワーホリでオーストラリアに行くも1日で帰ってきた話

今からちょうど1年前

ワーキングホリデービザを取得し、オーストラリアのケアンズに1年滞在する予定だったけど、たった1日で帰ってきたという話がある

 

当時は張り切っていた

親や友達には1年間エンジョイしてくるぜ!と言ってたっけな

自分とはしばらく会えないからしゃぶしゃぶで皆と語ったり、ある人は金もないなか自宅近くの駅まで遊びにきて遊びに付き合ってくれたり、ある人にはカラオケを奢ってくれたりもして、親からは心配されつつもエールをもらっていた。

それなのにたった1日で帰国した

何があったか?

ぶっちゃけ大した理由はない

 

 

出発当日、空港で私が好きなアーティスト・アヴリルラヴィーンに似てる女性を何回か見かけて、声をかける勇気はなかったもののこれからの1年間がさらにたのしみになった

1年後は外国人をナンパできるような勇気と英語力を身に付けているのかなと思っていたからだ。

 

夜の9時頃に出発して、到着したのは朝の4時か5時くらい

その間もぞもぞして寝ることはできなかった

着いて早々、空港の職員に入国カードの間違えた点を指摘されるも「ミステイク」で乗り切る。

よしよし、上々の立ち上がりだと思った。

それからケアンズの空港で2時間くらい仮眠をとった

 

 

いざケアンズの中心街に移動だ!ということでタクシーを利用した。

ホテルの名前を言うもののまったく通じず、何を言ってるのかさっぱり分からなかった

とりあえずスマホのスクショでマップ位置を見せて、どうにかホテルに到着した。

この時点で精神はやばかった。

 

 

そして問題のホテル

というかゲストハウスなのだが、思った以上にアウェー感があった。

ケアンズシドニーメルボルンなどに比べて田舎だとわかっていたが、ここまでとはって感じだった
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受付には女性が1人でラフな格好だった

他に外国人客?が2、3人いた

色々説明を受けるが全然分からない・・・

こっちも伝えたいことが伝えられない・・・

当時の気持ちとしては地獄だった

テンパってクレジットカードの暗証番号を忘れたり、スマホが見当たらず一瞬のこの隙で盗まれたか!?と被害妄想にも陥った。(リュックにいれていた)

 

部屋に案内される途中も色々説明してくれたがほとんど分からず。

部屋に入った瞬間「日本へ帰ろう」と思った

そのまま午後の3時くらいまで寝た

 

 

起きてケアンズで一番大きなデパートへと向かった。

海外のマクドを食べてみたかったが食欲はなく、気持ちもブルーになってたからやめた

けど何か食べなくては思いスーパーでドーナツみたいなやつと、甘いパン、メロンソーダを買って後にホテルで少し食べた。

スーパーでは上半身裸で買い物している男がいたり、かごが大きかったり、レジでスタッフと客が世間話をしてたりと驚く部分もあった。

自分は笑顔で「ハーイ」と挨拶された位だ

まあ話しかけられても会話にはならなかっただろう

 

帰る途中に迷ってホテルへ戻るまで2時間くらいかかった

迷わず行けば15分くらいでつくだろう

死を覚悟した、は言い過ぎだがそれくらい精神的に追い込まれていた

 

戻ってきたとき、受付のもう1人の女性に色々言われた

おそらく鍵の返却場所を間違えたのだろうが、今でもよく分からない

挙げ句の果てに相手がpcのGoogle翻訳を使い始めて、それにたいして自分がyes、noと返事する状態になった

相手は満面の笑みでボンクラの自分に対応してるが、自分の情けなさには心で泣いた。

部屋に戻った直後、帰りのチケットをポチった。

この先滞在するとしたら携帯の契約、家探し、職探し、そして仕事という試練があったが、とうてい俺には無理だろうと思った

そもそも小1レベルの英語力なのに語学学校に通わず現地で生活しようとしてたのが浅はかだった。

どうにかなるっしょ❗という軽い気持ちがあったのだろう

実際どうにかなる人もいるが、自分には高い壁だった。

 

 

同部屋にはフィフィを可愛くしたような女性もいたが、会話は一切なくエアコンつけるときに何か言ってたくらいだが、よく聞こえなかったのでとりあえずokと言った

初対面はフィフィの風呂あがりでバスタオル一枚の姿だった

普通ならラッキーなのだが、当時の自分はそんなのどうでもいいくらい気持ちが死んでた。

 

 

その日の晩に迷惑をかけた受付のスタッフに対し謝罪の手紙を書いた

英語を習得したらまた来たい とか書いたっけ

 

 

夜中は外でパーティーしていた

参加してみたいという思いはあったがそんなことできるわけなく寝た。

 

 

次の日の朝、チェックアウトした

元々3日くらいそのホテルで連泊する予定だったのでスタッフがそれについて色々言ってたが、日本で急用の仕事があるという謎の嘘をついてそのホテルをあとにした

手紙を渡したあと笑顔でありがとうと言っていたが、すぐ切り替えて次の客に対応していたから思ったより反応は薄かった

まあ気持ちを伝えるのは大切だ

 

 

空港で気持ち悪くなった

前日から飲み物を含めて甘いものしか摂取しておらず、+ストレスとかだろう

このままだと飛行機でずっと酔ってしまう・・・

自分は一度車酔いすると1日中持続することがあるからだ

とりあえず無理やりお腹を押し込んで吐いた結果、出発直前にはどうにか収まった。

 

 

そんなこんなで帰ってきて1日ぶりにコンビニ弁当を食べて「ふー、久しぶりの米うめえぜ」と思ったっけ。

 

 

使った金額はビザとか含めて20万くらい

自分で稼いだ金だし自分が選択した道だから、1日だけど精神的に成長できたいい経験、と割りきっているが、端からみたらだいぶヤバめなやつだろう

 

 

1年たった今、あれから特に英語の勉強をしてるわけではないが、今度はカナダや東南アジアに行ってみたいという気持ちがある。

 

人は過ちを繰り返す・・・

とフォールアウト風に言ってみたが、周りにどう思われようとまた海外に行くだろう。

ただ、奢ってもらったりわざわざそれきっかけで集まるっていうのはやめようと思う。